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ニンジャスレイヤー公式ファンサイト:ネオサイタマ電脳IRC空間

近未来都市ネオサイタマを舞台としたサイバーパンク・ニンジャアクション小説「ニンジャスレイヤー」の日本語版公式ファンサイト。翻訳チームが運営しています。

オンラインストアを2年で成功へ導いたアップ・トゥ・デイトな理念:コケシマートebtenストア店主インタビュー

リサーチ/レポート グッズ

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ニンジャスレイヤーの物理書籍には、エンターブレインのwebストアでのみ購入できるebtenDXパックと呼ばれる豪華版が存在する。そのグッズ内容としては、寿司湯のみ、寿司皿、トートバッグ、ビールグラスなど、およそ小説の付属品とは思えない魅力的なアイテムばかりだ。

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Tシャツ、湯飲み、スシ皿、オムラ社章ピンバッジ……コケシマート製品ラインナップの一側面。

 
いったいどんな人物がこれらのグッズを作っているのだろう(コケシマートの人々はニンジャスレイヤー翻訳チームのメンバーではない)。もしやニンジャなのではなかろうか。日頃から不思議に思っていたブログ担当は、エンターブレインのオフィスを訪問し、ebtenストア店主にインタビューを行うことにした。

アップ・トゥ・デイトな価値を創出する方法論

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T(Tantou):ドーモ。ブログ記事担当者です。本日は宜しくお願い致します。(写真はイメージ画像)

 

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 K(コケシマート):ドーモ。コケシマート店主です。宜しくお願い致します。(写真は実物)

 

彼らは何者なのか

T:今回、そもそもコケシマートとは何なのかというところから、お話を伺っていきたいと思います。

K:「コケシマート」はニンジャスレイヤーの原作に実際に登場するショップの名前を用いた、ウェッブ上のオフィシャルストアです。Twitterアカウントも持っており、商品プロモーションを行っています。

 

T:ニンジャスレイヤーの物理書籍第一巻の時点から、ebtenでグッズ展開が開始されましたね。

K:そうですね。オンタイムなディールを心がけています。

T:ニンジャスレイヤー商品取扱を開始した経緯というのは?

K:もともとebtenは、ゲームのグッズを作成して取り扱うところから始まったエンターブレインのウェブサイトです。その流れで書籍のグッズも作るようになりました。ニンジャスレイヤーもそうです。やがてアイテム点数が順調に増え、約二年でコーナーが独立。特典書籍だけでなく、アイテム単品の取り扱いも行う、専用の「コケシマート」に成長しました。

オリジナルデザインも多数 

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コケシマートのデザイナーによって描かれた武装霊柩車「ネズミハヤイ」のイメージ画。このようなデザインラフから… 

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 …短期間で実際のグッズが生み出されてゆく。まるでカリフォルニア・シリコンバレーを見ているようなファスト・ディシジョンだ

T:版権絵を使用したアイテムの他に、デザイン起こしから行っているアイテムも多数ありますね。

K:メインデザイナーが知恵を絞り、アイデア出しをします。まず案を原作サイドに投げ、やり取りをして、OKが出たら制作に入ります。一番最初の特典作成時に、思わず全力で作ったところ、ご好評をいただいたので、そのままのペースでずっと続ける事になりました。大変ですが、そのつど、マートマン(ショップスタッフ)を補充しながら進めています。
T:つねに成長ですね。

 

ebtenDXパックの歩み

ここで、ebtenDXパックの内容をこれまで知らなかった人のために、印象的なアイテムの数々を振り返ってみよう。ニンジャスレイヤー物理書籍1巻「ネオサイタマ炎上1」には、Tシャツなどの定番アイテムに加えて、スシ湯のみが付属している。

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「小説にスシ湯のみをつけたのは相当イノベーティブだと思う」業界関係者の声

続いて2巻「ネオサイタマ炎上2」には、Tシャツなどに加えて、作中のネオサイタマで支配的な影響力を持つ暗黒コングロマリット・スーパーマーケット・チェーン「コケシマート」をイメージしたトートバッグが付属している(余談だがTシャツは特典パックにほぼ毎回付属し、現在10数種類に達している)。

コケシマート社といえば、原作でも「安い 安い 実際安い コケシ コケシ コケシマート」のテーマソングでおなじみ。(「キルゾーン・スモトリ」)

 

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2巻に付属の「コケシマート・トート」はエポックメイキングで、真にイノベーティブな開拓精神を体現している。

原作ファンならば、作中にたびたび登場するコケシマートは最も親しみのあるスーパーマーケット/コンビニチェーン店のひとつだろう。

 

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ケモビールはネオサイタマで最も一般的で庶民に愛される化学ビールだ。このジョッキはDXパックとは別に個別商品として展開している。

 

個々のアイテムが生み出すアメーバ的なシナジー効果

T:どれも強力なインパクトを放つアイテムです。

K:その見せ方にも心を砕いています。真にイノベーティブでエキサイティングなユーザーエクスペリエンスを創出する為のカギとなるのは、アクティブかつアジャイルな、トータルプロモーションを通したコーディネイト・ソリューションの提案だと考えています。

 

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個々のアイテムだけでなく、常にトータルコーディネートを提案してきた

 

ニンジャスレイヤーショッピング

動画コンテンツも存在。ブロードバンド時代に貪欲にキャッチアップする。 

真にイノベーティブなグッズ開発をめざして

T:コケシマートのスタッフは何人ぐらいで運営されていますか? また、リクルートの方法などは?
K:私と、メインデザイナーと、人間にエコバッグを被せたマートマンが数名です。私自身、典型的なニンジャヘッズですので、意思決定のプロセスは常にシグナル・トゥ・ディシジョンです。なおかつ、マートマンはエコバッグを被せればいくらでも生み出すことが出来ます。
T:そういう仕組みだったんですね。うまく労働リソースを確保しているのですね。

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4枚のシールを紹介したかったが、1人では2枚までしか持てない。こうして最初のマートマンが誕生した。

 

T:今までで一番苦労したアイテムは何ですか?
K:アベ一休のTシャツです。原作サイドから「ハードコアなデザインにして欲しい」というリテイクが出ました。彼らはアベ一休について強いこだわりを持っており、試行錯誤でした。
T:アベ一休に関しては、コミカライズ時も原作者が事前に少年シリウスにマイナースレットやブラック・フラッグといったハードコアパンクバンドのビデオを個人的に送りつけたりしていたそうです。
K:以降、デザイン・コンセプトの摺り合わせの方法を改善し、たとえばネズミハヤイTシャツなどはアメリカン・スポーツカーのサンプルを複数用意するなどして、スムーズにデザインが通るようになりました。マートマンの補充で対応しています。
T:その他でデザインのリテイクが発生する最も大きな理由は何でしょう?
K:なんか気持ち悪くなっちゃった時ですね。 

 

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貴重なコケシマート・ロゴのボツ稿。確かに気持ち悪い。

 

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ケモビールのボツ稿。白鐸をイメージしたが、起こしてみると意外とグロテスクなのでボツになり、現在のケモ動物が採用された。

 

T:通常の周辺グッズ展開としては考えられないような特殊なアイテムも多いですが、どういった発想なのですか?
K:ニーズ、つまり、必要性からですね。升でサケが飲みたい時、升を。スシを食べたい時、スシ皿を。料理をしたいとき、エプロンを。そういった考えですね。ニンジャとは自由なる精神だと考えています。「これはマニアックすぎる」という類いのブレーキは自分自身には設けず、とりあえずやりたいようにやったうえで、他の人にツッコミを入れてもらい、バランスを取るようにしています。物理書籍刊行のたびに3アイテム出していくので、ネタ出しはかなり大変です。そのつどマートマンを補充しながら進めています。
T:ユーザー目線が大事ということですね。

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常にオンタイムかつアップトゥデイト。その視線の先には。 

T:今後のアイテム展開としては?
K:スシ湯のみ、スシ皿、ビールグラス、サケ升と来たので、やはりスシ方面のアイテムラインは今後も拡張していきたいです。差し当たって、スシゲタ。
T:スシゲタはもしあればぜひ家に欲しいですね。ニンジャといえばスシとカラテですから、絶対に外せません。カラテの面ではどうでしょう? ジュー・ウェアや木人などをリリースする予定は?

K:それはちょっとですね〜。
T:キャラクター的な面ではどうでしょう? まだフィーチャーされていない人気キャラも多いですが。
K:まさにそれを考えていたところで、次の物理書籍最新刊ではフォレスト・サワタリをフィーチャーしようと思っています。別に次の巻にサワタリは出ないんですが。今さらそんな事を言っている場合ではありません。こうしたインスピレーションと、妥協のなさが重要なんです。
T:妥協が無いわけですね。

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ニンジャ、自由なる精神。彼の目からは明確なヴィジョンが感じられた。

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貴重なラフ。ケモビールのキャラクターであるケモ動物(通称ケモチャン)の眉毛デザインにも複数パターンが提示され、細部に渡り妥協がないことが証明された。

 

T:最後になりますが、こうしたグッズを作る上で一番重要視している理念は何でしょうか?
K:結局、ニンジャヘッズである自分が欲しいと思えるかどうかじゃないですかね。それに尽きます。
T:なるほど、ありがとうございました。 
K:ありがとうございました。

 

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ニンジャスレイヤー マグロ・サンダーボルト(仮)ebtenDXパック|コケシマート

 

(Tantou)