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ニンジャスレイヤー公式ファンサイト:ネオサイタマ電脳IRC空間

近未来都市ネオサイタマを舞台としたサイバーパンク・ニンジャアクション小説「ニンジャスレイヤー」の日本語版公式ファンサイト。翻訳チームが運営しています。

野望は格差社会の実現! 邪悪なるニンジャ貴族:イグゾーション

ネオサイタマにはソウカイ・シンジケートあり。では、西のキョート共和国に存在する邪悪なニンジャ組織といえば何でしょう。それは「ザイバツ・シャドーギルド」です。

キョート共和国。長い歴史と伝統の重み、碁盤の目のように整然と整備された区画、等間隔に並ぶ五重塔群、夜な夜な山に灯される大文字焼き……そして、地下深く作られた多層都市を持つミステリアスな国家。そこに根付くニンジャ組織もまた、ミステリーの塊です。

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「我々は! 支配しなければならない!」

ザイバツ・シャドーギルドの厳格な位階制度において、幹部位階「グランドマスター」の地位にあるニンジャは僅か数名。そのなかで、今回紹介するイグゾーションは、物理書籍の第二部第一巻に早々に登場し、その圧倒的な実力で読者を恐れさせました。

 

 

◆イグゾーション◆

ザイバツ・シャドーギルドのグランドマスターの一人。マズダ・ニンジャのソウルを憑依させたセキバハラ貴族の血筋の男。その根回しの周到さと統率力と家柄の力を遺憾なく発揮し、ギルド内で最大のニンジャ派閥を形成している。対象のエネルギーを極端に引き出し、過負荷によって最終的に爆発せしめるジツ、「バリキ・ジツ」を用いる。

 

遭遇時の対応マニュアル

f:id:NinjaHeads:20160117120838p:plain実力と礼儀作法を正しくアッピールし、信頼を勝ち得て、良い関係性を築きましょう。

 

あなたがザイバツ・シャドーギルドに入ったばかりのニュービー・アプレンティス・ニンジャである場合、ロードの次にまずアイサツすべきはこのイグゾーション=サンです。

彼はギルドにおいて最大派閥を形成しています。彼に睨まれる事は文字通り死を意味します! 

イグゾーション=サンはどんな低級ニンジャに対してもにこやかに接してくれますが、その笑顔の下で、タタミの歩き方は正しいか、オジギの角度はしっかりしているか、ハイクは形式にそった形で詠めているか、目上の者に対する礼儀作法はソツがないか、逐一チェックしています。

彼に「奥ゆかしくない」「反抗的」と判断された時点で、ギルド内の出世コースから外れる事になります。ましてシツレイなどをすれば、その場では笑って済ませてくれますが、数日以内に大変都合の悪い出来事に偶然見舞われる事でしょう。そうなってからでは遅いです! 

 

一方、もしあなたがザイバツに敵対するニンジャであった時は? その場合、単独での戦闘は絶対に避け、必ず数の上での優位を保つようにしてください。

彼は実際とてつもなく強いニンジャであり、知性も極めて高いです。戦闘において彼は自分に有利な状況を整えた上で貴方を圧殺にかかります。バリキ・ジツは周囲の人間やニンジャを生きた追尾爆弾に変えてしまいます。それらが一斉に貴方に襲い来るのです。危険です!

 

◆外見的特徴◆

身長約185センチ。赤橙色のニンジャ装束をまとう。瞳の色は、白金色の光彩と黒い瞳孔という特徴的なもの(おそらく憑依ニンジャソウルに由来するものだろう)。幼少期よりチャやハイクの作法に通じているため物腰は優美で柔らかく、その動きの端々に雅があらわれている。

◆戦闘スタイル◆

ジツ:カラテ比率=8:2

彼が直接の白兵戦に打って出る事はほぼない。自らは常に安全な後方に控え、バリキ・ジツの力で手下や奴隷や一般市民を過バリキ状態に変えて、敵対者に向かって自爆突進させる。人間サイズのバリキ体の自爆に巻き込まれれば大抵のニンジャは即死、ないしは戦闘不能の重体に陥る。これがイグゾーションのシンプルにして必勝の戦術である。

一方、後方に下がるからといって、彼が白兵戦のカラテを苦手としているわけではない(ジツ:カラテ比率はあくまでそのニンジャ内での比率に過ぎない事に注意していただきたい)。彼は単に、高貴な存在は目下の者を使って事を為すべきであり、積極的に自ら動くのは浅ましいと考えているだけだ。いざ白兵戦を行えば、鍛え上げられた身体から極めて強力なカラテが繰り出される。また、バリキ・ジツによるエネルギー活性を自分自身に施す事で身体能力を更にブーストさせる奥の手すら持っている。

なお、ニンジャ同士の戦闘において、バリキ・ジツを相手ニンジャに直接用いて爆発させる戦術は現実的ではない。当然ながら敵対者は無防備ではない為、抵抗され、回避されるだろう。

 

◆オリジン・エピソード◆

「シー・ノー・イーヴル・ニンジャ」。

ニンジャスレイヤー ザイバツ強襲!

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ニンジャスレイヤーは強盗未遂事件を起こし、刑務所「ザシキ・ダンジョン」 に服役していた。これはザイバツを恐れて刑務所内に身を隠す重要人物とコンタクトを取る為の狂言であった。時同じくして、ザイバツのイグゾーションが刑務所を訪れる……!

イグゾーションがニンジャスレイヤーを圧倒する! 「下々の者達」の命をゴミとしてしか見ていないイグゾーションの残虐なイクサぶりにも注目だ。

◆重要エピソード◆

「デス・フロム・アバブ・セキバハラ」。

ニンジャスレイヤー ゲイシャ危機一髪! (キョート殺伐都市 # 2)

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セキバハラの荒野で磔にされたニンジャスレイヤーを、イグゾーションのスシ・トーチャリング(飢えて身動きの取れない虜囚の目の前でスシを食べる)が襲う。絶体絶命の彼を助けに現れたのは私立探偵タカギ・ガンドーであった。

遮蔽物の存在しない荒野でイグゾーションを迎え撃つニンジャスレイヤーとガンドー。これに対しイグゾーションはその実力のほどを遺憾なく発揮。第二部全体の過酷極まるアトモスフィアをここで定義するが如き死闘を繰り広げる。

このエピソードは下記物理書籍の特装版に付属するCDでオーディオドラマ化もされている。是非、イグゾーションの長口上を耳で聴いて体験して欲しい。

ニンジャスレイヤー 聖なるヌンチャク 【ドラマCD付特装版】 (キョート殺伐都市)

ニンジャスレイヤー 聖なるヌンチャク 【ドラマCD付特装版】 (キョート殺伐都市)

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◆NINJA FACTS◆

キョートの歴史の闇を背負うセキバハラ貴族

イグゾーションは身の回りに野卑で粗暴なニンジャを配することを好んでいる。これは忠実な部下であっても所詮は道具に過ぎないという冷たい認識のあらわれであり、愚直な者ほど容易にコントロールできると考えている為である。

彼は人当たりよく、慇懃で、部下をよく気遣うが、その表層を一枚剥いでみれば、高貴な家柄の者でなくばニンジャであろうとなかろうと顧みる価値の無いゴミクズとしか見なさない、極端な選民思想の持ち主なのだ。

イグゾーションはザイバツ幹部の中でもおそらく相当の古参である。「格差社会」を理想とし、ニンジャ至上主義を唱えるザイバツ・シャドーギルドに具体的なシステムをもたらし、推進力を与えたのは、間違いなく彼の反動的な思想と高貴なバックグラウンドだ。ロード・オブ・ザイバツの傍らに控える大参謀パラゴンはイグゾーションを常に警戒し、対立関係にあったが、彼を排除する事はなかった。

恐るべきバリキ・ジツ

イグゾーションが用いるユニーク・ジツ「バリキ・ジツ」は、ジツの対象を活性化し、その者が本来持っているエネルギーをごく僅かな時間で極度に引き出す。これによりジツをかけられた者は爆発して死ぬ事になるが、ジツの方向性そのものは「相手に力を与える」類いのものであることが興味深い。

「実際の古代日本において、馬はパワーの象徴とみなされていた。輝くような鬣を持ち鋼めいた筋肉を躍動させるその姿を、神秘的な存在と見たのだろう。ここからバリキ(馬の力)という言葉が生まれた。長い歴史の中でその由来は日本国内で一度失われ、近代社会において言語学的な回帰を果たした」とは原作者のコメントである。

何事も過ぎたるは及ばざるが如し。過剰なエネルギー活性は死をも招く。古代ニンジャであるマズダ・ニンジャが用いていた本来のバリキ・ジツは、このような残虐な用途を想定してのものだったのだろうか。今となってはわからない。

マズダ・ニンジャ

イグゾーションに憑依したマズダ・ニンジャは、おそらくゾロアスター教のアフラ・マズダをモチーフとして原作者に考案されたニンジャ存在であろう。物理書籍のイラストレーションにおいてイグゾーションが装着しているメンポの意匠は、ペルセポリス神殿のアフラ・マズダのレリーフのデザインを、わらいなく氏が油断なく取り入れたものである。

 

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◆未来へ◆

イグゾーションがザイバツ・シャドーギルドのニンジャの記念すべき最初の紹介となりました。彼はザイバツの特徴である伝統主義、派閥主義、選民思想といった要素を体現する存在であり、彼について理解することは、他のグランドマスター達、ひいてはザイバツ・シャドーギルドという闇の組織そのものを理解することに繋がることでしょう。

ネオサイタマのニンジャたちとはまた違った伝記的なザイバツのニンジャ達の紹介はこれからも行われます。他のグランドマスター達も一筋縄ではいかない曲者揃いです。お楽しみに!

(Tantou) 

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