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ニンジャスレイヤー公式ファンサイト:ネオサイタマ電脳IRC空間

近未来都市ネオサイタマを舞台としたサイバーパンク・ニンジャアクション小説「ニンジャスレイヤー」の日本語版公式ファンサイト。翻訳チームが運営しています。

2015年度エピソード投票結果発表&原作者コメンタリーまとめ:第4部の展望とは?

イベント

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2015年12月24〜31日にかけて、恒例のニンジャスレイヤー年間エピソード投票の受付と開票が行われました。その結果発表と、原作者コメンタリーをまとめておきます。

なお、2015の全エントリー作品とレギュレーションについてはこちら:

ninjaheads.hatenablog.jp

 

◆トップ10エピソード発表&原作者コメンタリー◆

今年も大勢のニンジャヘッズに投票していただき、大盛況でした。有難うございます。集計は大変でした。翻訳チームも数えましたがかなり数が多く無理だったので、既にまとめてあるのを参考にしました。まとめてくれた有志の方には、800000DHNJSPを支給させていただきました(DHPおよびDHNJSPは現世物と交換できない仮想通貨単位です)。

ニンジャスレイヤーの投票イベントの目的は、順位そのもので一喜一憂するのではなく、投票をきっかけにエピソード群を振り返って内容に思いを馳せたり、お気にいりエピソードの感想をみんなで共有してワオワオすることです。11位以下の詳細も知りたい人は、ぜひツイッターの #njslyr7vote2015または、Togetter有志まとめを見てみてください(大変お世話になっております)。

 

  1. 「ザ・ドランクン・アンド・ストレイド」333票
  2. 「ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ」316票
  3. 「マスカレイド・オブ・ニンジャ」291票
  4. 「ニチョーム・ウォー」289票
  5. 「フェアウェル・マイ・シャドウ」283票
  6. 「ゴッドハンド・ザ・スモトリ」269票
  7. 「デッド・バレット・アレステッド・ブッダ」247票
  8. 「フォロウ・ザ・コールド・ヒート・シマーズ」204票
  9. 「ニンジャ・サルベイション」197票
  10. 「ネオサイタマ・プライド」174票

togetter.com


そして上位10エピソードについて、原作者のブラッドレー・ボンド氏(B)とフィリップ・N・モーゼズ氏(M)にコメンタリーをお願いしました。一位から発表したいと思います!

 

◆第1位◆『ザ・ドランクン・アンド・ストレイド』◆333票◆
 泥酔状態の者にしか見えないという謎めいたニンジャを追い、ニンジャスレイヤーとレッドハッグが何軒もハシゴし泥酔嘔吐する。

f:id:NinjaHeads:20160108112447p:plain ある日、ブラッドの奴がおかしなニンジャを考えた。

泥酔しないと見えないニンジャだという。前日に酒を飲みすぎたか、何か吸ったのかな? 僕は「ワオ、凄い! すぐ書くべきだ!」と返した。すると「一緒に誰を出せばいい? 何かアイディアはないのか?」と質問され、仕方ないので一緒に考えてやった。

ガンドーだと普通すぎる。エーリアスは? フェイタルは? ああ、レッドハッグがいたぞ、彼女しかいない、となった。1位は驚きだけど、こういうゼンめいた自然体の中から生まれるシンプルな短編が上位に入るのは嬉しいね。パワーコード・ロックだしワビサビでもある。つまり原点回帰でもあるんだよ。

f:id:NinjaHeads:20160108112456p:plain 酒は凄い。

酩酊の果てにあるものについてニンジャスレイヤーでも一度は真正面から向き合うべきだと思った。陰惨なやつではなく、楽しい酒と、それにまつわる悲喜こもごもをね。このエピソードはフリッツ・ライバーの二剣士シリーズのオマージュでもあり、登場人物全員が大真面目だが状況は大変だ。

バディがレッドハッグなのもよかった。あれぐらいの「親しくないが知人」ぐらいの相手と飲み歩くシチュエーションはスリリングだろう? プロットは信じがたいほど全てうまくいった、魔法のようにだ。ラストのシメもよかった。奇跡が起こったのだ。カンパイ!

 

◆第2位◆『ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ』◆316票◆
フィルギアやラオモト・チバやアガメムノンらが立ち会う中、ニンジャスレイヤーとスパルタカスの壮絶なるカラテが幕を開ける。古代ローマカラテの秘密がついに明かされるのだ。
 

f:id:NinjaHeads:20160108112456p:plain これはカラテの物語だ。

ニンジャ同士がオジギをし、ひたすらカラテする。そういうエピソードだ。とてもカラテの解像度を上げている。他のエピソードよりも極端にね。チョップの一つ一つ、蹴りの一つ一つの空気を薙ぐ軌道すらも見えるくらい解像度を高くしようと思った。自分にそれを課したんだ。

この「ニンジャスレイヤー」は徐々にカラテ描写が増えている。描写の肥大化傾向が徐々に出てきて、第三部初期に書かれたエピソードは特に顕著だ。個人的にはそれに満足がいかなかった(ゆえに物理書籍化の際、推敲のチャンスが得られて助かった!)。意識してそのあたりを改善し、第三部中盤以降は描写を研ぎ澄ませる事ができたが、一方で、いちど極端に振り切りたいとも思った。最後のケジメにね。

ゆえに、このエピソードでは、ずっとカラテする。皆が心配になるくらい延々と殴りあわせたかった。スパルタカスは恐るべき戦士だ。どうやって倒すのか?究極・極限のイクサにおいて、それを決めるのは理論や理屈の如何ではない。フジキドの経たイクサ、歩んだ人生そのものがスパルタカスを倒す。

ゆえにフジキドはこの致命的なイクサにおいて、常に過去の戦闘体験を参照しつづける。ずっとソーマト・リコールし続けているようなものさ。その果てには正体不明の集合無意識……いや、それについて多くは語るまい。また、重要なのはマッチメイクに関して。マスターヴォーパルは策士だよ。

本来フジキドは10月10日に彼と戦わねばならなかった。フジキドは非常に消耗していたし、常に伏兵の可能性があった。勝ち目はゼロだ。スパルタカスは正々堂々を至上とする男ではない。何でもやっただろう。ヴォーパルはそんな彼を誇りと地位で縛り、あのバトルグラウンドに一対一で縛り付けた

その時点で勝機がかすかに見えた。すなわち、フーリンカザンだ。そのうえで、それを手繰り寄せたのがフジキドのカラテであり、チャドーであり、フーリンカザンなんだ。それが人事を尽くして天命を待つという事なのかもしれないね。そして、最後にビルを出た彼らと我々が目にした世界……備えよう。

 

◆第3位◆『マスカレイド・オブ・ニンジャ』◆291票◆
 チャイニーズ・オメーンを被った謎のニンジャ「オウガパピー」の正体は、アクション俳優ジェット・ヤマガタである。素顔を見られた時、彼はセプクして死なねばならない。

f:id:NinjaHeads:20160108112447p:plain 見ての通り、徹頭徹尾のカンフー・アトモスフィア!

これはショウ・ブラザーズやヤスアキ・クラタなどの偉大なカンフー存在、そしてニンジャ、さらにスパイスとして怪物の正体を隠して都市で生きるモダンヴァンパイアもののエッセンスと、僕の大好きな物だけをミキサーにかけた物語だよ! アーポウ!

そして勿論ヤマガタとフジキドのための物語でもある。このあたりは不可分だね。僕が一番好きなのは互いの正体を隠しながら蒸気に呑まれた街の中でアイサツする幽玄なシーンだ。フジキドが彼のファンであり応援しているのは本当かもしれない。フジキドには選択できなかったハッピーエンドだからだ。

僕はボンドに比べるとノワールな物語を書く比率が高いが、ご覧の通り通りハッピーエンドもある。それに5個もサツバツを書いたら1個くらいはハッピーエンドが書きたい。そういうものじゃないかな? イクラは美味しいけどイクラばっかりだと飽きるよね。そういう事だと思うよ。順位はたまたま、そういうものさ!

 

◆第4位◆『ニチョーム・ウォー』◆289票◆
 ヤモトやザクロの属するニチョーム自治会、そこへ流れ着いたサークル・シマナガシとサヴァイヴァー・ドージョーの混成軍に対し、アマクダリの無慈悲な包囲戦が開始される。連作「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」の一編。

f:id:NinjaHeads:20160108112456p:plain フットルースだ。

ニンジャスレイヤーは大人の支配と抑圧に対するユースやマイノリティの叫びの物語だ。フットルースだ。これまでも多くのエピソードでそうした反抗の戦いは描かれてきたが、このニチョーム・ウォーはひとつの集大成といえる。ニチョームは自由の最後の砦だ。象徴的な意味でも、アマクダリの最大の敵なんだ。

アマクダリは政府を支配している。一方、ニチョームは単なる市街区の一つであり、取るに足らない存在のはずだ。だがアマクダリは絶対にこの地を破壊したかった。それはフランス革命直後の列強諸国の恐れに似ている。集中攻撃に対し、ニチョームの悪漢たちはゲリラ戦と音楽とレディオで戦うんだ。

ところで、自由や反逆すなわちアンタイセイをフィクションの物語で取り沙汰するのは案外難しい。彼らの戦いの意味が曲解され、現実の我々の世界において、反逆の物語が単に無秩序な迷惑行為の後ろ盾として利用される可能性……穏やかな同意のもとで運営される平和的なコミュニティに石を投げるアナキストの方便に利用される可能性すらある。だけどそうは言っても、最後には人間性の真実と善が勝ち、伝わるべきスピリットは表層の危険を越えて必ず伝わる筈だ。僕はそれが物語の力だと信じる。

個別の部分を見ていくと、各ニンジャがとても頑張っていたと思う。我々は地図を作成し、紙のフィギュアを配置してプロットを組んだ。思わぬ活躍をする者、戦って散っていく者、サンズリバーのたもとで強引に引き返し一矢報いる者もいた。巨大な戦いとなった。敵味方、全ての戦士に敬意を表したい。

 

◆第5位◆『フェアウェル・マイ・シャドウ』◆283票◆
 アガメムノンによる自我調律が解けたシャドウドラゴンはアマクダリを裏切り、シャドウウィーヴの肉体を取り戻すと、月面から盗み出された機密情報とユンコを護衛すべく走る。連作「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」の一編。

f:id:NinjaHeads:20160108112447p:plain ニンジャの可能性は無限なんだ。

言わずもがな、「フェアウェル〜」はブラッドが書いた「ニチョーム・ウォー」と対をなすエピソードだよ。陰と陽、静と動、ゼンとカラテ……キャラクターやアトモスフィアなど様々な点で対比やメタファーが存在するんだ。ただ、共通する点もある。それは若い世代のエピソードである、ということだ。

これは1部や2部では書けない。ピントが合うまでに時間を要する。アマクダリの支配下に置かれた人々が、ニンジャの可能性に対してすらニヒルで冷めた諦観に染まった頃に、レイジたちがその壁を突き破る。ニンジャソウルの可能性、ニンジャの可能性は無限なんだ。それを描きたかった。それだけだ。

 

◆第6位◆『ゴッドハンド・ザ・スモトリ』◆269票◆
 伝説のヨコヅナ「ゴッドハンド」は、引退後酒に溺れていたが、かつてのファンであった少年に叱責され再起を誓う。だが折しも、邪悪なるヨロシサン製薬はゴッドハンドを捕獲して検体とし、ヨコヅナ因子を手にしようとしていた。

f:id:NinjaHeads:20160108112456p:plain絶対強者の孤独は普遍的なテーマ。

ヨコヅナは魔術的な存在だ。常に勝ち続けなければならない。最強でなければならないんだ。それはきっと、とても孤独な事だと思う。

突出した個人が勝負の場であまりにも強すぎることでコミュニティが停滞してしまう事案はプロスポーツ等の歴史上しばしば起こりうる。ただ誠実に強くあろうとするだけの彼らに何の罪があるというのだろう。とても残酷だよね。このエピソードでは、そんなワビサビを表現したかった。

ゴッドハンドはニンジャすら倒した。これはどういう事だろう。ヨコヅナなんだから、当たり前だ……そう言い切ってしまってももちろんいいが、もう一歩踏み込んで技術的な話をすれば、まず、ドヒョー・リング上の立ち会いに状況が限定されていた事は大きい。

スモトリ同士、真正面からまずぶつかり合う必要がある。マサカリファングはニンジャであるとともにスモトリでもあった。彼が望んだ成功を獲得するには、オスモウで勝つ必要があった。そしてニンジャはニンジャ以外の攻撃に対して決して無敵ではない。気力体力が完全にベストコンディションにあるヨコヅナのタックルを受ければ当然死んでしまうさ。ある意味、「ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ」におけるマスターヴォーパルの状況設定に似たフーリンカザンが、はからずもはたらいた。

そのうえであらためて言い切ろう。ヨコヅナなんだから、当たり前だ! 

 

◆第7位◆『デッド・バレット・アレステッド・ブッダ』◆247票◆
 ネオサイタマで緊急事態が発生した。ブッダを逮捕したと主張する男がコケシモールに立てこもり、日本政府に対して3億円の身代金とオキナワ高飛び用のジャンボジェット機を要求したのだ。

f:id:NinjaHeads:20160108112447p:plain 極めてクールな宗教的モチーフがたくさん含まれている。

この時期、僕はボンドに教えてもらった興味深い宗教や神話のエピソード、寓話、それとズンビーFPSに夢中だった。ブディズムだけではないよ、様々な要素がツイストされ電子的コラージュのようにつなぎ合わされている。例えばセキトリが犠牲となったのち、ジェイクが血まみれのコートを脱ぎ、誘拐犯の白いコートに着替えるシーン。これはアザゼルの山羊を想起させてクールだ。

でもあくまでも、この物語で一番大事なのは、ブッダの覚醒と、セキトリの示した勇気、そして贖罪の行為なんだ。これらのテーマをレギュラーキャラクターのニンジャに担わせるのは、あまり僕の得意とするところではないので、彼らにやってもらうことになった。大変だったと思うよ。おつかれさま! グッドゲーム! と言ってあげたいね。

 

◆第8位◆『フォロウ・ザ・コールド・ヒート・シマーズ』◆204票◆
 フジサン裾野を舞台とした死のレースに参加し、ニンジャを殺すべく、ニンジャスレイヤーはデッドムーンの運転する武装霊柩車に同乗する。やがてデッドムーンの師匠、ゲバタ・テルコ失踪の理由が明かされ……。

f:id:NinjaHeads:20160108112456p:plain レースとは人生そのもの。意地、誇り、矜持の世界だ。

デッドムーンと武装霊柩車DⅢ……最高にクールな存在がニンジャスレイヤーの物語に出現したときから、こうした巨大レース・エピソードは運命づけられていたというべきだろう。ニンジャスレイヤーとデッドムーンは、かたやニンジャ、かたや非ニンジャでありながら、遠慮のない対等の信頼関係にある。それはどうやら大会主催者であるビッグユージと誇り高きレーシング・ニンジャのサンライザーもそうだったようだね。

レースには様々なタイプのキャラクターが登場する。ニンジャスレイヤーのニンジャ殺戮行には到底交わらないタイプの連中も、ハシリ・モノの世界には登場できる。とても賑やかで楽しいレースになった。

デッドムーンの師匠であるゲバタ・テルコが初登場となった事も見逃せない。彼女は非常に高潔な精神を持ったタフなドライバーだ。彼女が向こう見ずのヤングスターだったデッドムーンに武装霊柩車乗りのイロハを伝授し、一人前の男に育て上げたわけだ。僕は未熟だった頃の彼にとても興味があるが、それを我々に知られることをデッドムーンは嫌がるだろう! 

 

◆第9位◆『ニンジャ・サルベイション』◆197票◆
 若いサラリマン「ユダカ」はカイシャに三行半を叩きつけ、夜の街に繰り出した。偶然中学時代の悪友、カシイと出会うが、カシイはキャリバーという名のニンジャとなり、恐るべき身体能力を身につけていた。彼らはミカリという女性と共に逃避行を開始する。

f:id:NinjaHeads:20160108112456p:plain 要はブロマンスでありロードムービーさ。

とにかくブロマンスをやろうと思った。男二人の関係性は一人の女性を対象化することによって極めて強化される。そしてこれはニンジャの物語だ。ニンジャとは何だろう? その圧倒的なパワーは人を変える。あるいは変えない。二人の関係性はどう変化するだろう。……そういう話だ。ユダカの再登場はしばしば望まれるが、今のところ、僕は彼に付け加える物語をそれほどイメージできていないんだ。

 

◆第10位◆『ネオサイタマ・プライド』◆174票◆
 フジキド・ケンジとして指名手配を受けたニンジャスレイヤーは、長く過酷な戦いの後に力尽き、市民によって銃撃されてネオサイタマの路地裏に倒れる。連作「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」の最終エピソード。

f:id:NinjaHeads:20160108112447p:plain ロンゲストデイの締めくくりエピソードだね。

ネオサイタマ・プライドとは、もちろん例のあの欺瞞番組のタイトルであるとともに、表立って反抗するほどの力はないし大多数ではないかもしれないけどそれを陰で一笑にふすネオサイタマ市民の本当のプライドでもある。指名手配を受けたフジキドは、長い戦いの末に路地裏に倒れた。だがそれを酩酊したサラリマン仲間かと思って、偶然通りがかった市民に助けられる。困っている人、仲間、同類を見たら、とりあえず助けたいと思うだろう。いくら危険な犯罪都市ネオサイタマでも、そこは変わらないはずだ(もちろん彼らは我々よりも遥かに用心深いだろうけど)。酒が入っていたせいかもしれないね。でも酒に酔って解放された、その根底にあったのは、なんだろう。

ニンジャによって世界が支配され、好き勝手に作り変えられていっても、市民の持つ人間性、尊厳(プライド)までは、完全にはコントロールできないはずだ。まだ抗う気概が残っているはずだ。彼らは一見無力だが、追い詰められたら何かアクションを起こすだろう。共通の敵に対してならば、違いを乗り越えられるはずだ。善悪二元論ではないよ。表面的な違いではなく、ニンジャソウルを、物事の内なる本質をリスペクトするということだ。難しいことだけど、無理じゃないと思う。反体制的音楽禁止によって追い詰められた父子、ニンジャとモータルの二人の軍団の起こした行動が、ロンゲストデイの起爆点だったのだから。

 

◆2016年度の展開については?◆

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翻訳チームの翻訳が滞りなく進めばだが、いよいよ第3部「不滅のニンジャソウル」編が2016年中に完結するだろう。いまラスト近辺の改稿を行い、アップデートを行っているところだ! ニンジャスレイヤーとアマクダリの最終決戦、そしてカラテとコトダマの行方を楽しみに待っていて欲しいね! その後は、第4部が正式なスタートを切る前に、いくらかの期間、過去の短編集を翻訳してもらう予定だよ(もしくは新規にスピンオフを書きおろす)。というのも、新規読者がなかなか最新連載に追いつけていないというレポートを聞いたからだ。この移行期間は、高まり過ぎた第3部の緊張感をいちどリラックスさせ、ゼンめいた状態へ向かうのに役立つと思っているよ!

◆第4部のトーンとテーマについては?

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僕たちは部ごとにテーマを設けている。それに加えて、全てのエピソードがそうというわけではないが、各部にはエンタテインメントの年代別アトモスフィアというかトーンがあり、これも重要な意味を持つんだ。映画でいうならば第1部は70〜80年代、第2部は90年代、第3部はゼロ年代のエンタテインメントのアトモスフィアや解像度を意図的に再現している。これは別に執筆時期がそうだったからというわけではなく、解像度の過度なインフレが起こらないよう、意図的に設定しているんだ。解像度が高まりすぎると、人間は自然な欲求として、よりミニマルなものに心惹かれる。そのサイクルは繰り返される。いわゆるワビサビだ。すると第4部は? 順当に10年代に行くのかもしれないし、あるいはより混沌とするのかもしれない。これも発表されてからのお楽しみだね!

 

◆2014年度との比較◆

エピソード投票2014年度(青い)と2015年度(赤い)の比較を行ってみました。下に行くほど上位です。2014年度は上位3エピソードが極端に強かったですが、それに対して今年はどれもまんべんなく厚い得票となっており、上位はどれがトップを取ってもおかしくない接戦! 今年連載されたエピソードの全体的な充実を感じることができます。また、投票人数が約1.5倍に増えています!

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昨年度はレイズザフラッグ、マグロ、インガオホーの三強でしたね!

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原作者に結果を伝えたところ、この総投票数の増加が何よりも喜ばれました。新しいニンジャヘッズ、または最新連載に追いついてきているニンジャヘッズが、今年も確実に増えたからです。今年も投票してくれた皆さん、ありがとうございます! そして初めて投票してくれた皆さんにも、大きな感謝とスシを!

(Tantou)