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ニンジャスレイヤー公式ファンサイト:ネオサイタマ電脳IRC空間

近未来都市ネオサイタマを舞台としたサイバーパンク・ニンジャアクション小説「ニンジャスレイヤー」の日本語版公式ファンサイト。翻訳チームが運営しています。

モデルはナチスドイツ空軍の急降下爆撃機?大凧を操る斥候奇襲ニンジャ:ヘルカイト

キャラ紹介

あけましておめでとうございます、Tantouです。日本を舞台としているニンジャスレイヤーには当然、凧あげ、独楽回し、シシマイなど、お正月じみたモチーフの敵ニンジャも多数登場します。今日はその中から、ヘルカイトを紹介します。

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「次はこうはいかんぞ、ニンジャスレイヤー=サン! 絶対安全な場所からお前の気力と体力を削り続けてやる!」


【ヘルカイト】

ソウカイ・シックスゲイツの1人。大型のカイト(凧)に乗って飛来する狡猾なニンジャ。サイレン、マキビシ、スリケン、サーチライト、ヤリなど装備多数。凧には「殺伐」「ハリキリ」「ヤリで刺す」「キリステ」などインパクトある言葉が毛筆でしたためられ、敵をさらに恐怖させる。

 

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(左:キルズ版ヘルカイト 右:アニメイシヨン版ヘルカイト)

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(左:グラマラス・キラーズ版ヘルカイト、右:その凧)

 

ヘルカイトは、メディアミックスごとに最も容姿の幅が大きいニンジャの一人だ。ミリタリー特殊部隊色の強いキルズ版、空挺部隊めいた服装でモコモコが暖かそうなアニメイシヨン版、オーセンティックな凧概念を超えたグラマラス・キラーズ版などそれぞれに尖ったデザイン。本文中での容姿が細かく指定されていないニンジャであるため、キャライメージから様々なデザインが可能なのだろう。無印コミカライズでの登場が待たれる。

◆外見的特徴◆

オフホワイト色のニンジャ装束。折りたたまれた大型の凧ユニットを背負っており、これを素早く展開して空中を自在に飛行する。凧にはヤリやマキビシなど、様々な装備が搭載されている。身長は約173cmで、ソウカイヤの中では小柄な部類に属する。瞳の色、髪の色については不明だ。

 


◆戦闘スタイル◆

ジツ:カラテ比率=5:5程度?

主な得物はヤリとサスマタ。凧を自由自在に操って空を飛び、ヤリやサスマタの長いリーチを生かして、地上や空中の敵に対して強烈な滑空攻撃を繰り出すのだ。ヤリの一撃はマッポの偵察ヘリですらも撃墜するほどである。

なお、本文中では彼がジツを行使しているという記述はないのだが、そもそも凧を使って飛行するという行為自体が、ヘルカイトの持つ強力なジツだった可能性がある。なぜかというと、ニンジャスレイヤーの作品内において、飛行能力を有するニンジャは極めて稀である点がひとつ。また、凧をメイン装備として使用するニンジャが、ヘルカイトしかいない点がもうひとつの理由だ(500人以上もニンジャが存在するのにである)。またそもそも凧に紐が存在せず、グライダーのように自在に空中を飛び回る点で、オーセンティックな「忍者」の使う大凧とは根本的に異なる存在であると考えたほうがよいのではないか。よって、今回は「5:5程度?」という記述になった。仮に飛行能力がジツと関係なかった場合、その比率は「0:10」となる。

 

加えて、ヘルカイトの主な任務に空中からの偵察がある。原作には「マッポーレベル大気汚染下では、衛星写真など撮影できない。アクチュアルな偵察が必要なのだ」との記述もあり、高い飛行能力とニンジャ視力を持つヘルカイトは、仮にソウカイヤ以外の組織に属していたとしても極めて重宝されるような能力を有していたと考えられる。実際彼は、中国地方(ネオサイタマの北)に隠されたドラゴン・ドージョーの発見においても大きな功績を残している。

 

 

◆オリジン・エピソード◆

物理書籍1巻「ネオサイタマ炎上1」収録の「サプライズド・ドージョー」にて、ドラゴン・ドージョー放火に向かうアースクエイク&ヒュージシュリケンを支援するために初めて登場した。彼はここで空中から偵察を行ってドラゴン・ドージョーの物理座標をつきとめ、IRCで地上部隊をナビゲートするのみならず、ニンジャスレイヤーに奇襲を加えてハイウェイ高架下へと叩き落とし行動不能に陥れるほどの有能さを示している。シックスゲイツ級ニンジャが3人も投入されていることを考えると、ラオモト・カンのこの作戦に対する意気込みと期待は相当のものであったようだ。

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (1)

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◆重要エピソード◆

物理書籍4巻「ネオサイタマ炎上4」収録の「ネオサイタマ・イン・フレイム」では、トコロザワピラーに殴り込んだニンジャスレイヤーを始末するため、シックスゲイツ六連戦における最後の強敵として登場する。またその後も、天守閣での最終決戦においてラオモト・カンを支援すべく、捨て身の覚悟でニンジャスレイヤーに挑む。これまでニンジャスレイヤーとの直接戦闘を徹底的に避けて狡猾に生き残り、シックスゲイツいちの憎まれ役として卑劣な側面ばかりが強調されてきたヘルカイトが、ここでラオモト・カンに対する強い忠誠心とシックスゲイツの矜持と誇りを剥き出しにしながら戦う様は、悪の組織の滅びの美学とワビサビを感じさせる。 

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (4)

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ニンジャスレイヤーに敗北し、深手を負いながらも、主君に危機を伝えるため天守閣へと飛翔するヘルカイト。この後、激昂したラオモトに足蹴にされ、失禁する。

 

 

===== NINJA FACTS ====

◆モデルは「ユンカース Ju87 シュトゥーカ急降下爆撃機」◆

ヘルカイトが凧に搭載する装備は、高性能IRC、ヤリ、サスマタ、マキビシ、カメラや小型レーザー発射装置など、どれもその飛行能力を生かした極めて合理的なニンジャギアばかりだ。その中で異彩を放つのが、手回し式サイレンである。彼はこれを鳴らしながらニンジャスレイヤーの上空を威圧的に旋回していた。だが、なぜヘルカイトは手回し式サイレンを装備しているのだろう? ニンジャ名鑑を読むと、その理由は敵に恐怖を与えるためと読める。どういう事か。その秘密を解く鍵は、過去の原作者インタビューにあった。

この中でボンド&モーゼズは「ヘルカイトのイメージソースのひとつは、ナチスドイツ空軍のユンカース Ju87 シュトゥーカ急降下爆撃機だよ。サイレンを鳴らして敵を恐怖に陥れてから爆撃を開始する、最高にタチの悪い爆撃機さ」「それに日本の古いニンジャ・エンタテインメントに登場する大凧を組み合わせたんだ。大凧の紐はいろいろ面倒なので取った」と語っている。両氏の日本文化に対する念密なリサーチがうかがえる。

 

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Ju 87 (航空機) - Wikipedia

 

「忍者なんだから攻撃前にサイレンなんて鳴らさずに静かに奇襲しろよ」と思う方もいるかもしれないし、全くもってその通りなのだが、この作品においてニンジャは「この世に存在してはならない人外の怪物」であり、それを目撃してしまった人間は凄まじい恐怖に襲われ「アイエエエエエ!」と悲鳴をあげたり、失禁したり、精神に深いトラウマを負ったりする (「ニンジャ・リアリティ・ショック」参照)。よって、ニンジャの奇襲をさらにインパクトあるものにするサイレンは、極めて合理的な装備と言えるだろう。ここぞという場面では、ニンジャの出現をアピールして、敵や群衆をパニックに陥れたほうが戦術的に有利に立てることも多々あるのだ。またそもそも、日本の伝統的忍者が乗るあの大凧も、ニンジャの出現を敵に知らせてパニックに陥れるのが目的だったのではないだろうか? ニンジャ考察の興味は尽きない。

 

◆未来へ◆

ヘルカイト自身の紹介記事は以上である。ぜひとも「ネオサイタマ炎上」編を通読し、組織内におけるヘルカイトの立ち位置や、ラオモト・カンに対する強い忠誠心などに思いを馳せてみてほしい。なお、シックスゲイツ内には様々な確執が存在し、ヘルカイトから「最低のクズ」と呼ばれるメンバーもいれば、急速に成り上がったヘルカイトに対して同様の陰口を叩き警戒するメンバーもいる。次回以降、ヒュージシュリケンなどのシックスゲイツを紹介する際に、再びヘルカイトの背景に触れられることもあるだろう。  

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なお、ブログ記事用に投稿いただいたヘルカイト・ウキヨエは、ここからすべて確認できます。多彩な装備に比して、本編では容姿があまり詳細に描写されていないためか、いつもよりオリジナルデザインの多い賑やかな回となりました。タコさえ背負っていればなんとかなる、そのあたりの自由度の高さも、プロト版からずっと存在するヘルカイト人気の理由のひとつでしょう(ちなみにプロト版ではザイバツニンジャでしたが、性格は相変わらずです)。投稿ありがとうございました!

(Tantou)

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