ニンジャスレイヤー公式ファンサイト:ネオサイタマ電脳IRC空間

近未来都市ネオサイタマを舞台としたサイバーパンク・ニンジャアクション小説「ニンジャスレイヤー」の日本語版公式ファンサイト。翻訳チームが運営しています。

カタナ、オリガミ、桜。苦闘の中で成長するニンジャ:ヤモト・コキ

登場人物紹介記事の第4弾は、女子高生ニンジャのヤモト・コキだ。

主人公ニンジャスレイヤーに次いで立体化やコラボ企画への出張が多い、アイコニックな女性キャラである(写真:アクアマリン社製品)。「ニンジャスレイヤーのストーリーは詳しく知らないが、ヤモトは知っている」という人も少なからずいるだろう。今回の(01)では、そんなヤモト・コキの基礎情報に関する紹介記事をお届けしよう。

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「ここだ……この瞬間だ。ここにイアイがある!」
 

【ヤモト・コキ】

強力なアーチニンジャ「シ・ニンジャ」のソウルを宿す女子高生。オリガミとイアイドーで戦う。彼女のユニーク・ジツであるサクラ・エンハンスメント・ジツは、手にした武器に桜色の光を帯びさせて強化したり、オリガミを光のミサイルと化して攻撃や防御に用いる事を可能にする。とある事件をきっかけにキョート共和国からネオサイタマへ移住し、クラスメイトたちと普通の生活を送ろうとしていたヤモトだったが、彼女の日常はソウカイ・シンジケートによって脆くも崩された。

 ◆外見的特徴◆

セーラー服を着てイアイ・カタナを携行する、一見するとごく普通の女子高生(キョート共和国においては、多くのアッパー公立高校の学生は男女とも通学時に模造刀の帯刀が義務付けられる)。セーラー服の上にコートを羽織っていることもある。日常生活を殆ど送れずに来た為、ファッションには無頓着。髪の色は黒、瞳の色は黒。身長は約153cm。ニンジャソウルが高まると、瞳が桜色に輝き、マフラースカーフ状の超自然的な金属繊維布が生成される。

 

 

 

 

 

◆戦闘スタイル◆

ジツ:カラテ比率=6:4程度

エネルギーを込めたオリガミを追尾弾のように放つオリガミ・ミサイルのほか、手にしたカタナのイアイ攻撃を繰り出す。当初はカタナの扱いに精通していなかったが、後述のシルバーカラスの鍛錬を経て、イアイドーを戦闘の主軸に置くようになる。憑依しているシ・ニンジャはアーチ級に分類される非常に強大なニンジャであったらしく、ソウル由来の恐るべき力が本人の成長に比例して徐々に開花し始める。これに関しては紹介記事02以降に触れていく事になろう。

◆オリジン・エピソード◆

物理書籍1巻「ラスト・ガール・スタンディング」にて、親友アサリやオリガミ部との出会い、シ・ニンジャの力に覚醒するくだり、そしてその力によってソウカイヤから付け狙われることとなる顛末が描かれている。

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (1)

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  • 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
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 コミカライズはこちら

ニンジャスレイヤー (2)~ラスト・ガール・スタンディング (イチ)~ (カドカワコミックス・エース)

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ニンジャスレイヤー (3) ~ラスト・ガール・スタンディング (二)~ (カドカワコミックス・エース)

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◆重要エピソード◆

第1部における重要エピソードは、「ネオサイタマ炎上2」収録の「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」だ。ソウカイヤの賞金首となって逃亡生活を続けるヤモトは、カギ・タナカと名乗る男と出会い、イアイドーを授かることとなる。 だがカギ・タナカの正体はソウカイヤのためにも戦うフリーランス・ニンジャの「シルバーカラス」であった。

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (2)

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  • 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
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◆オーディオドラマCD◆

なお前述した2エピソード、「ラスト・ガール〜」と「スワン・ソング〜」には、ドラマCDも存在する。前者は「ザイバツ強襲!」、後者は「キョート・ヘル・オン・アース(上)」に付属だ。どちらもそのクオリティは極めて高いため、2部の書籍とはなるが、ヤモト・コキのストーリーをさらに深く楽しみたいと言う方には、一足飛びにこれらのアイテムを揃えることもお勧めしたい。また、ヤモトはコミカライズ作品やアニメにも登場するし、グッズ類も豊富である。近いうちにそれらを全網羅したガイドを作成する予定だ。  

ニンジャスレイヤー ザイバツ強襲!【ドラマCD付特装版】

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  • 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
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ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 【上】(ドラマCD付特装版)

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 ◆カワイイ◆

カワイイは、スシや電子、古事記と同様に、日本文化を形成する非常に重要な要素」と原作者のボンド&モーゼズは強調する。非常に暴力的で殺伐とした世界観を描く当作品であるが、決してそれはカワイイの忌避や否定を意味しない。ヤモトのような存在が並び立つのもまた、決して見逃してはならない真実だとボンド氏は強調する。またモーゼズ氏は「カワイイの語源はカワイソウである」という事実に深い感銘を受けたらしく、ヤモトのことを解説する時に限らず、事あるごとにこのボンドの言葉を引用する。

 

 

 

 

 

NINJA FACTS 

◆謎めいたキョート時代と、ネオサイタマのオリガミ部の仲間たち◆

物語のなかで時折フラッシュバックするキョート時代のヤモトの過去の記憶は、相当に不穏なものである。それは彼女の深く抑制された燃えるような闘争心、他者から一歩身を引いて接する態度の一因となっている。ブナコ、マチ、オカヨ、そしてアサリというオリガミ部の仲間たちは、キョートから単身移住してきたそんな彼女を優しく受け容れ、居場所を提供した。ほんの短期間のうちにそうした穏やかな日常は崩されてしまうが、その後のヤモトの人生の中で、「ユウジョウ」の瞬間は灯台のように彼女を照らし続け、勇気づけるのだ。

◆シ・ニンジャ◆

ニンジャスレイヤーのニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」は、ヤモトのニンジャソウル「シ・ニンジャ」を強く警戒し、幾度もヤモト殺害を示唆する。ナラクとシ・ニンジャの間には相当な因縁が隠されているようだ。シ・ニンジャとは、いったい何者なのだろうか?

◆成長するキャラクター◆

物語のスタート時点において、多少ハードな運命に巻き込まれてはいるものの、ヤモト・コキはキョート共和国出身者らしい奥ゆかしさのあるごく普通の女子高生である。

ニンジャスレイヤーことフジキド・ケンジは、内に秘めた人間性や葛藤を外に向かって積極的に吐露することはない。作劇的にも、ニンジャの暴虐に晒される市民を視点人物として据え、ニンジャスレイヤー自身の登場が物語の後半部となるエピソードも多いため、特に第一部を読み始めてまもない頃は「フジキドに対して感情移入するのは難しい」という読者もいるだろう。場合によっては、ニンジャスレイヤーを「ニンジャを見つけて殺しにくる災害か怪物のようなもの」と捉える事もあるかもしれない。

これに対してヤモト・コキは、その立ち位置、物の考え方、価値観などが、現代社会に生きる我々に極めて近い、親近感を抱きやすいキャラクターとして造形されている。近未来日本、重金属酸性雨降りしきる電脳都市ネオサイタマという特異な舞台において、ヤモトの行動規範や言動は、我々の常識がどこまで通用するのかという物差しとして機能する。つまり、「読者はヤモトの視点を通してネオサイタマをよりマイルドに疑似体験できる。もちろんその後は徐々にヒートアップしてゆく」(ボンド&モーゼズ談)。

そうした意味で、ヤモトはもう一人の主人公、ニンジャスレイヤーとは違う切り口の物語のゲートウェイとして機能するキャラクターなのである。ヤモトが主役となりニンジャスレイヤーが登場しないエピソードが複数存在するのも、そうした理由からであろう(「ネオサイタマ炎上4」に収録の書き下ろしエピソード「トレジャー・エヴリー・ミーティング」など)。

このように、ヤモトは読者と視点を共有し、読者とともに困難を克服し、様々な人と出会い、そのつど成長してゆく。フジキドをはじめ、ニンジャスレイヤーの主要登場人物は年齢層が比較的高めに設定されている為、若さゆえの内的葛藤や成長といったテーマをカバーするのは、主にヤモトのようなティーンエイジャーのキャラクターである。その意味でヤモトは、複数の視点で物語を駆動する群像劇としての当作品の体現者の一人でもあるのだ。   

 

 

 

 

 未来へ

「セーラー服に桜色のマフラー」がヤモトの外観シグネイチャーであることは議論を待たないだろう。しかしながら、第二部以降のヤモトの服装は、本人の成長に呼応して徐々に変化してゆく。手にする武器もまた変わる。そう、彼女は若く、それゆえ無限の可能性と伸びしろを秘めているのだ。キャラクター紹介02では、第二部以降、第二の故郷ともいえる「絵馴染」とニチョーム・ストリートとの関わりや新たなジツを紹介できるだろう。なお、今回ブログ用に募集した全てのヤモト・ウキヨエは、ここから確認できる。

(Tantou)